« いわきの漁師さんは、今…。 | トップページ | 東松島のおそば屋さん »

2013年12月 5日 (木)

伊藤さんのパン

もうすぐクリスマス。

ちょっと早いですが、石巻からステキなプレゼントが届きましたー!
Dsc_1014

送り主は、カンパーニュ専門店「OJ60(オージェーロクマル)の伊藤正和さん。

Photo
                           [撮影:松田純二郎]

 

伊藤さんのことを初めて知ったのは、去年の5月。「河北新報」の記事でした。
被災して、仙台でパン屋の修業をして、60歳でカンパーニュ専門店を開いた人がいると知って、びっくりしたのを憶えています。
若い人でもしんどくて大変な修業を乗り越えて、60歳でパン屋さん???
しかもカンパーニュ専門店? 

 

元々宮城県は「パン屋が苦戦する土地柄」といわれています。なぜならみんなおコメをいっぱい食べるから。仙台市内でも、私が学生時代に通っていた地元のパン屋さんはいつしか姿を消し、東京と同じ名前の看板を掲げる店が目立つようになっていました。

 

さらに「東北人にハード系のパンは、馴染まない」ともいわれていました。ワインやチーズと一緒に生地を味わう……なんてスタイルは、なかなか根付かず、具材いっぱいの菓子パンや惣菜パンの方がよく売れる。それもまたよくある傾向です。

 

ところが伊藤さんは、還暦でパン屋さんを開業するだけでもスゴいのに、
粉と水と塩しか使わない。生地で勝負のカンパーニュの店を石巻に開くなんて、二重の意味でチャレンジャーだ。だけど新聞記事に写ってるパンは、おいしそう。
「どうしても、この人のパンを食べてみたい」と思ったのでした。
そうして初めてお訪ねしたのは8月。その年の暮れにまたおじゃまして「cafe-sweets」という雑誌で紹介させていただきました。
詳しくはコチラ↓
http://www.shibatashoten.co.jp/detail.php?bid=08080200
Photo
これが定番の「トマリーブ」。生地の中にドライトマトが練り込まれていて、ちょっとイタリアンな空気を感じます。お久しぶりぃ〜。
それから……あれあれ? 見たことのないパンがいっぱい。しかもカラフル。
Photo_3
うわあ、5色のパンが入っている!
その名も「大人のための赤カンパ」。黒、緑、黄カンパもある。
まるで「カンパーニュのゴレンジャー」みたいだな。
お礼の電話をしたら、伊藤さんが「お菓子も作ってみました」と。
それがコチラ↓
Photo_4
「ジュネ」という名の焼き菓子で。
ナッツとドライフルーツが「これでもかーっ!」ってぐらい入っております。
世の中はクリスマスで浮かれてるこの季節、実は〆切や雑事に終われがちです。「ふん、クリスマスなんて、子どもと若者の行事。おばさんにサンタは来ないのさ」なんて、ヤサグレてしまいそう……。

 

「ジュネ」はとっても噛み応えがあって、いつの間にかどんどん咀嚼していて、ナッツとフルーツの甘味と栄養が、脳を刺激して「頑張れぇぇ!」といってる気がしました。ちゃんと私にもサンタさん、来るのだな。
Photo_5
一緒に入っていた、スペイン製のココアもありがたい。
震災前は、女川で旅館の支配人をしていて、いろんなお客さんに気配りされていた伊藤さんの心遣いを感じます。

 

伊藤さんのパンは、石巻でも人気。「ずっとこういうの食べたかったんだ」という人が、遠方からもやってくるとか。
私の書いた記事を見て、遠方から訪ねて来たパン屋さん、神戸から「私の焼いたパン食べてください」と送ってくれた女子高生もいたそうです。いろんなつながり生まれているのですね。

 

震災を機に、新しい食文化が生まれています。
Oj60
「フランスに行かずにパン屋になったけど、落ち着いたら家族やお店のスタッフと、フランスへホンモノのカンパーニュを食べに行きたい」といっていた伊藤さん。
今も石巻で、独自のカンパーニュを進化させています。
近くへ行ったらぜひ!
行けなくても、ネットで購入できます。
震災を乗り越えて、進化し続けるカンパーニュを、ぜひ、召し上がってください。

 

■OJ60(オージェーロクマル)
宮城県石巻市鹿又字扇平150-1
TEL0225-74-2454
http://oj60.jimdo.com/

« いわきの漁師さんは、今…。 | トップページ | 東松島のおそば屋さん »

コメント

 以前取材でお世話になったにら農家です。何とかここにたどり着きました。その時にいただいたマンゴーが絶品だったといまだに嫁が言ってます。ありがとうございました。
 お体に気を付けてお仕事がんばってください。失礼します。
 

コメントありがとうございます!

もしかして、ニラのMさんですか?
なつかしい。あの時は、泊めていただいて、ありがとうございました。
宮崎取材の帰りだったから、マンゴー持っていたんだな。

奥様はお元気でしょうか? 
たどり着いていただいて、ありがとうございます。

またよろしくお願いします。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/577425/58687929

この記事へのトラックバック一覧です: 伊藤さんのパン:

« いわきの漁師さんは、今…。 | トップページ | 東松島のおそば屋さん »